シーズンが終わってポリタンクに灯油が残ると、捨てるのはもったいないし、来シーズンに使えるなら使いたいと思うものです。ここでは使ってよいかどうかの判断ではなく、石油元売りや暖房器具メーカー、業界団体が公式にどう案内しているかを、出所つきで並べます。
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今回確認した石油元売り・暖房器具メーカー・業界団体(ENEOS・コロナ・ダイニチ工業・トヨトミ・日本ガス石油機器工業会)の基本の案内は、灯油をそのシーズンで使い切り、翌シーズンへ持ち越さないというものです。
ENEOSは、灯油は翌年に持ち越さず使い切る必要があると案内しています。劣化した灯油を使うと正常燃焼せず、点火不良・消火不良などストーブやファンヒーターのトラブルの原因になるとしています。
コロナは、「変質灯油(持ち越した灯油など)は使用しない」と案内しています。
ダイニチ工業は、「昨シーズンの灯油が残っていても使用しない」と明記しています。
日本ガス石油機器工業会は、持ち越した灯油を変質灯油の例として挙げ、「絶対に使用しない」と案内しています。
例外として、トヨトミの一部機種(エコバーナー搭載)は、「保管期間が1年以上経過した灯油は使用しない」「冷暗所以外で保管した灯油や、水が混入した灯油は使用しない」「変質灯油・不純灯油は絶対に使用しない」という条件のもとで、前シーズンの残り灯油に対応すると案内しています。ただし同じ製品ページの保管説明には「灯油は翌シーズンに持ち越さないようにしてください」ともあり、全機種に共通する許容ではなく、特定機種向けの限定的な案内です。
ENEOSは、灯油に品質保持期限や保証期間を設定していないと説明しています。理由は、光・温度・水分・空気との接触によって品質が左右されるためです。
コロナは、灯油の変質は酸素と光によって促進されるとしています。
ENEOSは冷暗所保管なら一般的には半年程度問題ないと思われるとも述べていますが、これは品質を保証するものではなく、早めの使用を推奨していると説明しています。
コロナは、石油ファンヒーターについて次の症状を挙げています。
コロナとダイニチ工業はいずれも、不良灯油による故障は保証期間内でも有料修理・保証対象外になると案内しています。
公式資料で確認できた項目は次のとおりです。
色の確認方法として、トヨトミとダイニチ工業は、透明なコップに水と灯油を別々に入れ、背後に白い紙を置いて色を比較する方法を案内しています。
コロナ、日本ガス石油機器工業会、トヨトミはいずれも、無色透明でも保管状態によっては変質していることがあると注意しています。これらの注意から、色やにおいだけでは安全を保証できません。
ENEOSは、購入した給油所・販売店へ相談し、引取りができない場合は消防署や市区町村役所への相談、または処理業者への依頼を案内しています。行政の案内も含めた基本の流れは次のとおりです。
確認した自治体(交野市・長岡京市・西宮市など)は、灯油を下水道へ流さないよう案内しています。理由として、火災・爆発、広範囲の刺激臭、下水処理設備への影響などが挙げられています。土や地面へ捨てたり埋めたりしないでください。灯油のような廃油をみだりに捨てる行為は、廃棄物処理法の投棄禁止に抵触し得るとされています。
このページは、灯油をシーズンをまたいで保管した場合について、メーカーと業界団体が何を案内しているかを整理したものです。手元の灯油が実際に使える状態かどうかの判定、器具ごとの対応可否、保管期間の具体的な上限日数(トヨトミの一部機種向け案内を除き、公式資料に共通の期限は示されていません)は、このページでは扱っていません。判断に迷う場合は、購入店や器具メーカーにご相談ください。
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