くらしトゥデイ / 食品の保存

紙の箱や袋のまま置いた食品にカビが生えるのはなぜか

買ってきた紅茶のティーバッグや乾物を、まだ使い切らないうちに開けたらカビていた——というのは、珍しい話ではありません。密封されていたはずなのにと驚くかもしれませんが、これは紙や木でできた容器そのものの性質によることが多いです。

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珍しいことではありません

紙箱や紙袋に入った食品がカビるのは、保存の仕方が悪かったからとは限りません。未開封のまま、袋や箱に書かれた保存方法どおりに置いていても起こることがあり、扱い方だけが原因とは言い切れないところがあります。

容器そのものが湿気を吸っています

紙や木は、周りの空気中の湿気を吸ったり放出したりする性質を持っています。つまり、袋や箱の中の食品がまだ湿気を吸っていない段階でも、容器自体が先に湿気を含んでしまうことがあります。容器の内側が湿った状態が続くと、そこにカビが生えやすい環境ができあがります。「密封されていたから安心」とは限らないのは、この容器そのものの性質が関係していることが多いためです。

置き場所を見直す3つのポイント

容器そのものが湿気を吸う性質を踏まえると、置き場所や保存の仕方を見直すことで様子が変わることがあります。

シンク下やコンロ脇を避ける

シンク下や排水管の近くは湿気がこもりやすく、コンロ脇は調理のたびに温度と湿度が変わりやすい場所です。紙の容器はこうした環境の変化を受けやすいため、可能であれば湿度や温度の変化が少ない棚に置き場所を移すとよいでしょう。

効かない時は:置き場所を変えても様子が変わらない場合は、次の「中身を密閉容器へ移す」もあわせて試してみてください。

箱ごとではなく中身を密閉容器へ移す

箱や紙袋のまま保管するのではなく、開封後は中身をふた付きの密閉容器へ移し替えると、容器自体が湿気を吸う影響を受けにくくなります。ジッパー付きの保存袋や、ふたのできる容器に入れ替えるのも一つの方法です。

効かない時は:密閉容器に移しても湿気を感じる場合は、ふたがきちんと閉まっているか、パッキン部分が劣化していないかを確認してみてください。

乾燥剤を一緒に入れる

密閉容器の中に食品用の乾燥剤を一緒に入れておくと、容器内の湿気を吸ってくれることがあります。乾燥剤は使っているうちに吸湿する力が落ちていくため、様子を見ながら早めに交換するとよいでしょう。

効かない時は:乾燥剤を入れても様子が変わらない場合は、置き場所そのものの湿度が高い可能性があります。上の「置き場所を見直す」に戻って確認してみてください。

使い切れる量で買うのが確実です

ここまでの工夫を試しても、開封してから使い切るまでの期間が長くなるほど、湿気にさらされる時間も長くなります。まとめ買いで安くなる場合でも、普段の消費ペースに合わせて使い切れる量だけ買うのが、いちばん手間のかからない対策になることが多いです。

このページで分からないこと

このページは、紙や木の容器そのものが湿気を吸う性質から、置き場所や保存方法を見直す考え方を説明したものです。すでにカビてしまった食品を食べられるかどうかの判断や、どのくらいの湿度・期間で生えやすくなるかといった具体的な条件は、このページでは扱っていません。気になる場合は、購入店やメーカーにご相談ください。