パッドを重ねて枚数を増やせば足りるのでは、と考えるのは自然なことで、実際に多くの人が同じように使っています。ただし、日本衛生材料工業連合会は「パッドを重ねても尿は下のパッドにはあまり染み込まず、横にあふれてしまいます。」と説明しています。本体のタイプ・今のパッド枚数・パッケージの「◯回吸収」表示を選ぶと、見直す点がその場でわかります。
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パッドを2枚、3枚と重ねて使う方法は広く行われていて、枚数を増やせば足りるのでは、と考えるのは自然な発想です。ただし、メーカーはパッドを重ねる使い方をおすすめしていません。花王リリーフは「尿とりパッドを何枚も重ねて使ってもよいですか?」という質問に、「おすすめしません。尿とりパッドは、排尿量や交換回数に合わせたものを選び、おむつ(パンツ、テープ式)の中に1枚だけ入れてお使いください。」と答えています(花王リリーフ「よくあるご質問」)。
日本衛生材料工業連合会の「日衛連news」No.66(2009年)は、「パッドの下側には防水シートが入っています。だから、パッドを重ねても尿は下のパッドにはあまり染み込まず、横にあふれてしまいます。」と説明しています(日衛連news No.66・誌面8ページ)。パッド同士を重ねることと、外側のおむつにパッドを1枚入れて使うことは、別の使い方です。パッドを重ねても、「◯回吸収」の表示が足し算になるわけではありません。
パッドを選ぶときは、枚数を増やすのではなく、上の花王リリーフの案内のとおり、排尿量や交換回数に合わせたものを1枚選ぶ、という考え方になります。
パンツタイプの本体に、テープ止め用として作られた大判のパッドを合わせると、サイズが合わずにずれてしまい、漏れの原因になることがあります。パンツタイプには、パンツ用として作られた小さめのパッドを選ぶと、体に沿いやすくなります。テープ止めタイプは比較的大きめのパッドも使えますが、パッケージに書かれた「対応本体タイプ」の表示を確認してから選んでください。
パッケージの「◯回吸収」は、メーカーが基準にしている1回分の量にもとづく表示です。確認できた5社(ユニ・チャーム、花王、大王製紙、リブドゥ、白十字)は、いずれも1回の排尿量を150mLとして表示しています(各社の測定・試験方法による)。たとえば大王製紙の介護ハンドブックには「1回の排尿量150mlとして(左記の数値は当社測定方法によるものです)」とあります。
ただし、これは全製品共通ではありません。日本衛生材料工業連合会の「日衛連news」No.66には「1回の尿量を150ccとしているものが多数ですが、異なる製品もあります。」とあります。花王リリーフは「吸収回数の表示は目安としてお考えください。」と案内しています。
1回=150mLを基準にした表示なら、4回分は表示上600mL相当です。これは表示上の量で、実際に漏れずに使える回数や時間を示すものではありません。また、回数の表示どうしを比べて、交換の間隔の長さを計算することもできません。
「1回=150mL」の出典(各社の表示):ユニ・チャーム・製品ページ/花王「おしっこ1回分は何ml?」/大王製紙・介護ハンドブック(33~34ページ)/リブドゥ・Q&A/白十字・製品ラインナップ。業界団体の説明:日本衛生材料工業連合会「日衛連news」No.66。パッドを重ねることについて:花王リリーフ「よくあるご質問」。
この診断は、大人用紙おむつとパッドを組み合わせる際の、サイズ・重ね方・表示の読み方という物理的な適合だけを扱ったものです。医療的な判断や、個々の体調・症状の評価を行うものではありません。