くらしトゥデイ / 洗濯とお手入れ

油が付いたタオルは、洗った後でも乾燥機に入れない方がいい理由

オイルマッサージや揚げ物で使ったタオルは、一度洗濯しても油分が残ることがあります。日本電機工業会やNITE(製品評価技術基盤機構)は、残った油分が乾燥機の熱で酸化・発熱し、自然発火につながるおそれがあると案内しています。仕組みと、家庭でできる対処を整理しました。

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早見:洗濯後も油分が残ることがあり、乾燥機の熱で酸化・発熱して自然発火につながるおそれがあると日本電機工業会は案内しています(仕組み)。油が染み込んだ布は酸化反応が進みやすく、熱がこもると火種がなくても発火に至ることがあるとNITEは説明しています。美容オイルや食用油だけでなく、機械油や動物系油も対象で、ガソリンなど引火性のあるものは別の仕組みとして区別されています(乾燥機に入れてはいけないもの)。コインランドリーでの火災事例も報告されています(事例)。予防の基本は乾燥機に入れないことで、使ってしまった場合はすぐ取り出し、山積みのまま放置しないことも大切とされています。

なぜ酸化と蓄熱で発火につながるのか

日本電機工業会は、通常の洗濯では油分が完全に落ちない場合があり、残った油分が乾燥機の熱風によって酸化・発熱し、自然発火につながるおそれがあるとしています。日本電機工業会

NITE(製品評価技術基盤機構)によると、油が染み込んだ布は油が空気に触れる面積が増え、酸化反応が起きやすくなります。この反応で発生した熱が布の中にこもって蓄積すると、火種がなくても発火に至ることがあるとされています。NITE

乾燥機に入れてはいけないもの

日本電機工業会は、乾燥機に入れてはいけないものとして、美容オイル、食用油、機械油、動物系油などに加え、ベンジン、シンナー、ガソリンも挙げています。日本電機工業会

ただし、ガソリンなどは引火の危険もあるため、油の酸化による自然発火とは別の話として分けて考えたほうが正確です。NITEが説明している自然発火は、油が染み込んだ布で酸化が進み、その熱がこもった場合に起こり得るものです。東京消防庁が説明しているガソリンの危険は、可燃性の蒸気に火源が近づいた場合の引火です。日本電機工業会/東京消防庁

コインランドリーでの事例

東京消防庁の事例集には、オイルマッサージに使ったタオルをコインランドリーで洗濯・乾燥した後、洗濯かごに放置したところ、残った油分の酸化発熱が原因で出火したとする事例が掲載されています。東京消防庁「令和5年版 火災の実態」

家庭での対処

予防の基本は、油が付いた布を乾燥機に入れないことです。NITEは、洗濯前に油汚れをできるだけ落とし、洗濯後はすぐに広げて風通しのよい場所で乾かすよう案内しています。使用済みの布類を重ねて放置することも避けるとしています。NITE

なお、東京消防庁は、乾燥機を使用してしまった場合には、すぐに取り出して山積みのまま放置しないことも重要としています。これは、油が付いた布を乾燥機にかけてよいという案内ではありません。予防としてはあくまで「乾燥機に入れない」ことが先です。東京消防庁

発火するまでの時間や、危険になる油分の量を一律の数値で示す根拠は、上記の資料からは確認できませんでした。

よくある誤解

関連リンク

参考にした情報

この記事は、油が付いたタオルや衣類を乾燥機にかけることで起きる自然発火の仕組みと、家庭でできる対処を整理したものです。発火までの時間や危険になる油分の量を数値で示すものではありません。