同じ「ミスト」でも、細かく感じるヘッドとそうでないヘッドがあります。何が効いているのかを、散水板の穴・水の勢い・流量という順で整理します。製品ごとの優劣は判定しません。
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散水板(お湯が出てくる面)には穴が開いていて、そこから水が押し出されます。穴が小さいほど、出てくる水の筋は細くなる方向に働きます。
同じ穴でも、押し出す勢い(水圧)が強いほど水は速く飛び出し、空気とぶつかって分かれやすくなることがあります。細かい霧に感じるかどうかは、この2つの組み合わせで決まる方向に働きます。
「穴」と「勢い」は掛け算の関係
片方だけを見ても、実際にどう感じるかは決まりません。穴の大きさと水圧の両方をあわせて見る必要があります。
散水板の穴の「数」と、1つ1つの穴の「大きさ」は別の話です。細かさに効くのは、1つの穴の大きさの方です。
一方で、穴の大きさ×穴の数が、そのヘッドが一度に通せる水の量(通り道の広さ)を決めます。通り道が狭いほど、同じ水圧なら出てくる量は減り、そのぶん1本1本の勢いは保たれやすくなります。逆に通り道が広いと、量は出ますが1本あたりの勢いは分散しやすくなります。
「穴がたくさんある=やわらかい」「穴が少ない=強い」とは単純に言えません。数ではなく、1つの穴の大きさと合計の通り道の広さで見る必要があります。水に空気や気泡を混ぜて量を減らす方式の製品もありますが、このページでは方式ごとの優劣は判定しません。
節水をうたうヘッドの多くは、水の通り道を狭くして、流れる量そのものを減らす構造になっています。
量が減っているのに勢いが弱く感じにくいことがあるのは、狭いところを通る水は速くなるためで、「量」と「勢い」が別のものだからです。
ただし、元の水圧が低い家では、通り道を狭めた分だけ出てこなくなることがあります。節水ヘッドが自分の家でどう感じられるかは、次の節の水圧の話とセットになります。「節水=弱い」でも「節水=勢いが強い」でもなく、量と勢いを分けて考える必要があります。
対象は、通水を検知して燃焼を始めるタイプのガス給湯器です。節水シャワーヘッドへの交換で給湯器を通る水量が少なくなると、給湯器が燃焼を開始しなかったり、途中で燃焼を止めて水になることがあります。必要な最低流量は機種や使用条件で異なるため、給湯器の取扱説明書・仕様書を確認してください。
ヘッドに届くまでの水の勢いは、住まいの側の条件で変わります。たとえば建物への水の引き込み方(直結か、いったんタンクに貯めるか)・階数・同じ時間に別の場所で水を使っているか・給湯器の能力などが関わります。
そのため、同じ製品でも、家が変われば出方は変わりえます。「値段が高いヘッドほど細かい」とも、「安いヘッドだから粗い」とも言い切れません。
別の場所で見て良いと感じたヘッドが、自分の家で同じように感じられるとは限りません。先に自分の家の条件を知っておくと、選ぶときの基準が持てます(次の節)。
外部の数値を使わずに、自分の家の値を出す手順です。
1分あたりの量(L/min) = たまった量(L) ÷ かかった秒数 × 60
計算例(これは計算例で、標準的な値ではありません):2Lの容器が20秒でいっぱいになった場合 → 2 ÷ 20 × 60 = 6L/min
この値が分かると、製品表示に書かれた流量と、いま自分が使っている量を同じ単位で比べられます。ヘッドを替えた後に同じ手順で測れば、自分の家で実際にどれだけ変わったかが分かります(メーカーの条件ではなく、自分の家の条件での比較になります)。
お湯の温度そのものについては、入浴前後の温度差を小さくするで、脱衣所と浴室の温度から整理しています。
うちが数値を出すのではなく、販売ページ・仕様表のどこを見ればよいかを整理します。
流量や止水機能が表示されている製品の例です。表示されている数値の測定条件と、いまの水栓に取り付けられるかは、販売ページでご確認ください。
同じ節水でも、トイレのタンクの中に物を入れて水量を減らす方法については、メーカーと業界団体が避けるよう案内しています。
このページは水の出方の仕組みだけを扱います。それ以外の効果や用途については扱いません。
この記事は、シャワーから水が出るときの仕組み(散水板の穴・水の勢い・流量の関係)を整理したものです。特定の製品の性能を測定・比較したものではありません。流量や節水についての数値は、各製品の表示と測定条件をご確認ください。