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コードリールの上限は巻いたまま何A? 製品の表示と、消費電力の合計(100V・力率1で換算)を比べる

コードリールの上限は、製品ごとに表示が違います。今回確認した製品では、ハタヤの家庭用コードリール(電線長5m)が巻いたままの状態で6A、日動工業の屋外用コードリールが巻取った状態で5Aでした。お使いの製品の表示の上限と、つなぐ機器の消費電力(W)を入れると、合計を上限と並べて比べます。

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製品の表示の上限

つなぐ機器の消費電力

消費電力の合計-
合計を100で割った値
100V・力率1とした時の電流
-
巻いたまま使う時の上限と比べると-
引き出して使う時の上限と比べると-

上限の単位がAの時は「合計を100で割った値」を、Wの時は「消費電力の合計」を、入力した上限と比べています。

合計を100で割った値は、電圧を100V、力率を1とした時の計算です。パナソニックは消費電力と電流の関係を力率の入った式でも説明しており、機器に実際に流れる電流と同じとは限りません(消費電力(W)から電流(A)を出す式)。

上限以下でも、延長コードを使わないよう案内している暖房器具があります。つなぐ機器の取扱説明書で確かめてください(上限の範囲内でも、延長コードを使わないよう案内している機器)。

巻いた時と引き出した時の上限は、製品の表示で違う

日動工業は、コードリールの使い方として「コードリールは電線を全て引出して使用するのが原則です。」「巻いたまま使用できる定格電流は5A前後です。(電線仕様によって多少異なります。)」とも書いています(出典:日動工業・コードリールのシリーズのページ)。

延長コードや電源タップの次の資料では、巻いた状態の別の上限は確認できませんでした。

日本配線システム工業会は、テーブルタップなどについて「15Aでなく、12Aや10Aなど容量の小さな製品も存在します。」と書いています(出典:日本配線システム工業会・配線器具Q&A)。上のツールには、お使いの製品に表示されている数値を入れてください。

消費電力(W)から電流(A)を出す式

パナソニックは、電気の基礎知識のページで「電流(A) × 電圧(V) = 電力(W)」と説明し、必要なアンペア数の計算例として「4400W÷100 V=44A」を挙げています(出典:パナソニック・知っておきたい電気の基礎知識)。このツールの「合計を100で割った値」は、つなぐ機器の消費電力(W)を足してから、この例と同じように100で割ったものです。

同社のよくある質問には「消費電力(W)=定格電圧(V)×入力電流(A)×力率」ともあります(出典:パナソニック・消費電力と入力電力についてのよくある質問)。上限がW(ワット)で表示されている製品は、Wのまま比べられます。

家全体の契約アンペアと比べる時は、アンペア計算(ブレーカーが落ちる対策)で扱っています。

上限の範囲内でも、延長コードを使わないよう案内している機器

上限を超えた使い方と、束ねたコードの事故

NITE(製品評価技術基盤機構)は、2018年1月25日の公表資料で「平成24 年度から平成28 年度の5 年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報では、配線器具の事故は353 件ありました。」「延長コード及びテーブルタップによる事故は276 件」「353 件のうち、209 件(59%)が火災を伴っており、また、死亡事故が5 件発生しています。」と書いています(出典:NITE・配線器具の事故についての公表資料)。火災の209件と死亡事故の5件は、延長コードとテーブルタップだけでなく、配線器具全体の数です。

同じ公表の詳細資料には、平成26年(2014年)12月の奈良県の事故として「1,500W まで接続可能なテーブルタップに、電気ストーブ(1,000W)、電気カーペット(700W)を接続して使用していたため、異常発熱して出火。」とあります(出典:NITE・配線器具の事故の詳細資料(PDF))。1,000Wと700Wの合計は1,700Wで、1,500Wを上回っています。

参考にした情報

このツールは、入力した上限と、機器の消費電力の合計(とそれを100で割った値)を並べて比べているだけで、使ってよいかは判定していません。製品の表示と各社の案内は、メーカー・業界団体・NITE・消防の資料を2026年10月11日時点で確認した内容から整理したものです。