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雪の重さは積雪何cmでは分からない|雪質ごとの密度の幅と面積から、屋根やカーポートに載る雪の重さの幅を出す

同じ深さの雪でも、重さは雪質で変わります。防災科研の『防災科研ニュース』は、1m³あたりの重さ(密度)を、新雪で30〜150kg、しまり雪で200〜500kg、ざらめ雪で300〜500kgとしています。積雪の深さと、雪が載る面積を入れると、3つの資料の密度の幅から、雪質ごとの重さの幅を資料ごとに出します。

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積もった雪と、雪が載る面積

雪の量(体積)
深さ×面積
-
新雪-
こしまり雪-
しまり雪-
ざらめ雪-

新潟県は「雪下ろし等除雪作業中の事故の多くは、屋根やハシゴからの転落が原因」「除雪作業中の死亡事故の多くは、一人での作業中に発生」と書いています。消防庁は、家族や近所に声を掛けて複数人で行うこと、命綱とヘルメットを正しく着用すること、はしごをしっかり固定することを呼びかけています(雪下ろしの事故と、消防庁・国土交通省・新潟県の注意)。

この重さの幅から、屋根やカーポートが雪に耐えられるかは判定していません。LIXILとYKK APは、カーポートの耐積雪の表示を新雪の重さで計算していると説明しています(カーポートの耐積雪の表示は、何の重さで計算しているか)。

各行は、資料ごとの密度の幅(kg/m³)に雪の量を掛けた値で、3つの資料の値を平均したり、1つにまとめたりはしていません。「雪おろシグナルの表」は、防災科研のページがウェザーニュースを出典として載せている表です(雪質ごとの密度は、資料によって幅が違う)。

雪質ごとの密度は、資料によって幅が違う

1m³あたりの雪の重さ(密度)について、次の3つの資料を使っています。

資料新雪こしまり雪しまり雪ざらめ雪
防災科研ニュース30〜150確認できず200〜500300〜500
沖縄県の解説約50〜150約150〜250約250〜500約300〜500
雪おろシグナルの表(出典はウェザーニュース)50〜150確認できず150〜500300〜500

単位は kg/m³ です。「確認できず」は、今回の確認でその資料の値を確かめられなかったものです。

上のツールは、積雪の深さ(cm)を100で割ってm(メートル)にし、雪が載る面積(m²)を掛けて雪の量(m³)を出し、それぞれの資料の密度の下限と上限を掛けています。たとえば積雪20cm・面積10m²なら雪の量は2m³で、防災科研ニュースの幅では、新雪60〜300kg、しまり雪400〜1,000kg、ざらめ雪600〜1,000kgになります。

カーポートの耐積雪の表示は、何の重さで計算しているか

LIXILは、カーポートの耐積雪について「1平方メートル当たりにかかる新雪での積雪荷重で計算しています。」と説明し、新雪での表示ごとに、しまり雪・ざらめ雪での目安の深さを次のように示しています(出典:LIXIL・カーポートやテラスの積雪についてのよくある質問)。

新雪での表示耐積雪荷重しまり雪での目安ざらめ雪での目安
20cm600N/m²(61.2kg/m²)12cm8cm
50cm1,500N/m²(153.0kg/m²)30cm21cm
100cm3,000N/m²(305.8kg/m²)60cm42cm

同じよくある質問は「設定されている積雪に達する前に、早めの雪下ろしを行ってください。」と書いています。LIXILのカーポートの特長のページは「1cmあたり30N/m²(3kg/m²)」と書き、耐積雪強度は雪比重0.3で算出しており、掲載数値は目安で、製品性能を確約する値ではないと説明しています(出典:LIXIL・カーポートの特長(積雪量の目安))。

YKK APは、カーポートの耐積雪性能について「重くなる前の『新雪』の積雪荷重が基準」と説明しています(出典:YKK AP・カーポートに必要な耐風圧強度・耐積雪性能)。同社のカーポートの適合確認書には「積雪量1cmあたり30N/m²の積雪量を標記しています」「積雪20cm:20×30=600N/m²」とあります(出典:YKK AP・カーポートの適合確認書(PDF))。

三協アルミのカーポート強度一覧は、「耐積雪量(雪おろしの目安:積雪1cm当たり)」の欄に「単位荷重30N/m²の場合」と「単位荷重20N/m²の場合」の2つの列を載せています(出典:三協アルミ・カーポート強度一覧(PDF))。同じ荷重でも、どちらの単位荷重で割るかで、cm の表示が変わります。

LIXILの表のとおり、同じ耐積雪荷重でも、雪質によって目安の深さが変わります。上のツールは、積雪の深さとカーポートの表示の cm を比べて、耐えられるかを判定するものではありません。

建築基準法の積雪荷重は、地域ごとに定める垂直積雪量で計算する

多雪区域を指定する基準を定めた平成12年建設省告示第1455号は、基準の1つとして「垂直積雪量が一メートル以上の区域」を挙げています(出典:国土交通省・多雪区域を指定する基準及び垂直積雪量を定める基準を定める件(PDF))。上のツールに入れる積雪の深さは、その時に積もっている深さで、特定行政庁が規則で定める垂直積雪量とは別のものです。

雪下ろしの事故と、消防庁・国土交通省・新潟県の注意

家の前の通路や駐車場にまく融雪剤の1回の量は、融雪剤は何kg必要?|玄関・駐車場の広さから、1回にまく量を製品ごとの表示で出すで広さから計算できます。

参考にした情報

このツールは、入力した積雪の深さと面積に、資料ごとの雪の密度の幅を掛けて雪の重さの幅を出しているだけで、屋根やカーポートが耐えられるかは判定していません。密度・法令・カーポートの表示・雪下ろしの注意は、防災科研・沖縄県・e-Gov法令検索・国土交通省・LIXIL・YKK AP・三協アルミ・消防庁・新潟県の資料を2026年10月11日時点で確認した内容から整理したものです。