くらしトゥデイ / 洗濯とお手入れ

羽毛布団は洗えるのか — 見るのはタグと、洗濯機の説明書

「羽毛は水洗いできない」と言われることがありますが、これは製品全体には当てはまりません。洗えるかどうかは羽毛の種類ではなく、本体タグの表示と、布団・洗濯機双方の説明書が対応しているかで決まります。家庭の洗濯機、コインランドリー、乾燥のそれぞれで確認したい点を順に見ていきます。

案内先の広告について:このページ自体に商品広告はありません。案内先のページには、楽天アフィリエイト広告を含む場合があります。

「羽毛だから洗えない」ではない

羽毛布団は水洗いできない、という理解が広まっていますが、これは製品ごとに違います。消費者庁が示す洗濯表示では、おけの記号に数字があれば家庭での洗濯機洗いが可能、手のマークなら手洗い、×が付いていれば家庭で水洗いできないことを意味します。まず本体タグのこの記号を確認するのが出発点です。消費者庁の洗濯表示

側生地の素材だけで洗えるかどうかは決まりません。洗える製品には、洗濯に耐える側生地や、羽毛の吹き出しや偏りを抑える密閉型のキルト構造が採用されている例がありますが、特定の素材やキルトだからといって、洗えるとは限りません。西川「ランドリエ」

家庭の洗濯機で洗えるのは、条件がそろった時だけ

家庭で洗濯できるのは、布団のタグが洗濯機洗いに対応しており、かつ使う洗濯機の側でも対応していることが条件です。布団と洗濯機、両方の説明書を確認する必要があります。

洗濯機側にも容量の条件があります。たとえばシャープの8kg以上の全自動洗濯機では、対応表示のある羽毛掛け布団について「羽毛量が約1.5kg以下」を目安としていますが、これはこの機種の例であり、他の機種にそのまま当てはめられるものではありません。シャープ

コインランドリーが向く場合と、向かない場合

コインランドリーは大型の洗濯乾燥機を使えることが利点ですが、洗う布団が「コインランドリー対応」と表示されているかを先に確認します。西川は、対応していない製品を無理に洗うと、強い機械力でマチ(側生地の立体構造をつくる縫い目)が外れ、羽毛が偏る可能性があるとしています。西川

タンブル乾燥(回転させながらの機械乾燥)の可否や温度もタグで確認する項目です。洗濯機洗いはできても乾燥機は使えない製品がある一方、完全に乾くまでタンブル乾燥を指定する製品もあります。IKEA製品の例

失敗の多くは洗いではなく乾燥で起きる

羽毛布団のトラブルは、洗う工程よりも乾かす工程で起きやすいとされています。乾燥が不十分だと羽毛が塊になったり偏ったりして、もとの膨らみが戻らず、湿気による臭いやカビの原因にもなります。日本ふとん協会西川

乾燥方法もタグの指定に従います。自然乾燥が前提の製品を長時間の機械乾燥にかけたり、逆に機械乾燥が前提の製品を生乾きのまま片付けたりすると、上記のような偏りや臭いにつながりやすくなります。

洗えない表示だったときにできること

タグが家庭での水洗い不可だった場合は、無理に洗わず、カバーだけを洗う、風通しのよい場所で干す、軽い汚れは表示に従って部分的に処理する、といった方法があります。丸洗いをしたい場合は、その布団の洗濯表示に対応できる布団専門のクリーニング店へ相談する選択肢もあります。

洗濯や乾燥がすんだ布団を次のシーズンまでしまう際は、圧縮のしすぎがかえって羽毛のボリュームを損ねることがあります。目安は布団圧縮袋の使い方と圧縮量の目安で確認できます。

このページで分からないこと

洗濯機に入るかどうか、コインランドリー対応かどうか、乾燥機の可否や温度は、いずれも製品ごとに異なります。このページの記載は一般的な整理であり、手元の布団と洗濯機がその組み合わせで洗えるかどうかを判定するものではありません。最終判断は、布団本体のタグと、布団・洗濯機それぞれの取扱説明書を確認してください。

参考:消費者庁「洗濯表示」、西川「ランドリエ」、西川「羽毛布団の洗い方」コラム、シャープ「洗濯機の使い方」、日本ふとん協会「羽毛ふとんの知識」、IKEA製品ページ。いずれも各社・各機関の公開情報を確認しました(2026年9月時点)。