ドラム式洗濯機の「掃除」と「分解」は別のものです。フィルターや投入口の手入れなら自分でできますが、内部の部品を外す分解になると、話は変わってきます。このページでは自分で届く範囲と、分解に踏み込んだ場合に起きうることを分けて整理します。
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ドラム式洗濯機の「掃除」という言葉には、幅の広い作業が含まれています。乾燥フィルターのホコリを取る、洗剤の投入口をすすぐ、といった日常の手入れも「掃除」ですし、パネルやドラムを外して内部の部品にアクセスする「分解」も、広い意味では「掃除」と呼ばれることがあります。
この2つを分けずに「掃除しよう」と始めてしまうと、日常の手入れのつもりが、気づけば工具を使ってパネルを外すところまで進んでいた、ということが起こります。まずは、どこまでが日常の手入れで、どこからが分解にあたるのかを分けて考えます。
取扱説明書に手順が載っている範囲の手入れは、工具を使わずに自分で行えます。代表的なものは次のとおりです。
乾燥フィルター → 取り外してホコリを取る。機種によっては毎回の使用後が目安とされています
糸くずフィルター → 網目に絡んだ糸くずやゴミを取り除く
洗剤・柔軟剤の投入口 → 取り外して溜まったカスをすすぐ
ドアパッキンのゴム部分 → 隙間に溜まった水分や汚れを拭き取る
いずれも工具を使わず、取扱説明書に載っている手順の範囲です。
ドラムの裏側やパッキンの奥など、拭き取りでは届かない部分の汚れには、槽を分解せずに洗浄する洗濯槽クリーナーを使う方法があります。洗濯機を空回しして薬剤を槽全体に行き渡らせる仕組みで、分解を伴いません。
分解せずに洗濯槽内部を洗浄するための、洗濯槽クリーナーの例です。
乾燥フィルターを外しても、フィルターの奥や乾燥経路にホコリが残っていることがあります。ここも分解せずに、細いブラシを使って届く範囲があります。
乾燥フィルターの奥や扉の溝など、指が届きにくい部分のホコリを取るためのブラシの例です。
ここから先、パネルやドラム周りの部品を外す「分解」に進むかどうかは、慎重な判断が要ります。分解には次のような点が伴います。
メーカー保証の対象外になり得ます。保証期間中に自分で分解すると、その後の不具合が保証の対象外と判断される場合があります。
元どおりに戻せなくなることがあります。外した部品やコネクタを元の位置・向きに戻せないと、動作不良や水漏れの原因になり得ます。
機種ごとに構造が違います。メーカー・型番・製造年によって内部の作りは異なり、ある機種の分解手順が別の機種にそのまま当てはまるとは限りません。
これらを踏まえたうえで、それでも分解に進むかどうかは、自分の機種の構造と保証の状況を確認してから判断することになります。
分解を伴う洗浄は、家電の分解洗浄を専門に行う業者の領域です。ドラム式は構造が機種ごとに異なるため、対応できる機種とできない機種があり、依頼しても機種によっては断られることがあります。依頼を検討する場合は、自分の機種に対応しているかを先に確認する流れになります。
洗濯機を乾燥機能まで使っている場合、服が縮む原因は乾燥機で服が縮むのはなぜかで整理しています。買い替えを検討する際の容量の目安は洗濯機の容量目安(人数と洗い方から計算)で確認できます。
この記事は、ドラム式洗濯機の「掃除」と「分解」の違いと、自分で行える手入れの範囲を整理したものです。分解の可否や手順を保証するものではありません。作業はお手持ちの機種の取扱説明書の指示に従ってください。