なぜ「-4℃」だけでは決まらないのか
水道管の凍結対策では、最低気温がおよそ-4℃を下回ると凍結のおそれがあるという目安が広く使われています。ただし東京都水道局は「風が当たりやすいところや日の当たりにくいところでは、-4℃にならなくても凍結する恐れがあります。」としています。実際には次のような条件で、凍りやすさが変わってくると考えられています。
- 風が直接当たる場所・日の当たりにくい場所:資料には、風当たりの強い所や北向きの日陰の目安を、マイナス1度〜マイナス2度とするものがあります(下の出典欄)。
- 保温材を巻いてある:保温材を巻くと凍りにくい方向に働きます。保温材だけで何℃まで凍らないかを示した資料は見つかっていません。
- 屋内の壁の中・床下:深川市は「屋内でも室温が低く、配管に保温筒がない、むき出し状態などの箇所は、凍結しやすいのでご注意ください。」としています。
このページの判定では、資料に気温の数値がある「風当たりの強い所・北向きの日陰・保温材が劣化してむき出しの所」だけ、目安のラインを-1℃に高くしています。それ以外(屋外で風の弱い所・保温材を巻いた所・屋内)は-4℃のままです。保温材や屋内について、気温の数値で目安を示した資料は見つかっていないため、ラインを下げていません。実際の凍結は配管の材質・埋設の深さ・その日の風速など、ここで扱っていない要素にも左右されるため、あくまで目安として使ってください。
注意の段階の見方
- 【1】目安のラインまで気温差がある:今回の条件では、目安のラインまで気温差があります。凍らないことを示すものではありません。
- 【2】念のため対策をしておく段階:目安のラインに近づいています。
- 【3】対処をしておいた方がよい段階:目安のライン以下です。
今夜やること
- 水を細く出しておく:蛇口から糸のように細く流し続けると、水が動いている間は凍りにくい方向に働きます。ただし、地域によって扱いが分かれます。松江市上下水道局は「凍結防止のための少量放水(チョロ出し)は、配水池の水位低下を招き、広範囲での減断水の原因となりますので、極力お控えください。」と案内しています。お住まいの水道局の案内を確かめてください。
- 露出部分に保温材を巻く:屋外の蛇口や立水栓、むき出しの配管にタオルや保温材を巻いて風を防ぎます。
- 水抜き栓がある場合は水を抜く:不凍栓・水抜き栓がある住宅では、就寝前に水を抜いておくと配管内に水が残らず、凍結そのものを避けやすくなります。
凍ってしまった時の扱いは、お住まいの水道局の案内を確かめてください。
この診断で分からないこと
この判定は最低気温・配管の状態・水抜き栓の有無から目安を出すもので、実際の風速、配管の埋設の深さ、建物の断熱性能までは分かりません。同じ地域でも敷地の向きや建物の造りによって条件は変わるため、心配な年は多めに見て対策しておくことを勧めます。
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目安の温度ラインは2つだけです。屋外で風当たりの強い所・北向きの日陰・保温材が劣化してむき出しの所は-1℃、それ以外(屋外で風の弱い所・保温材を巻いた所・屋内)は-4℃です。どの選択肢でも、-4℃より低いラインにはしていません。以下は2026年10月21日までに確認した資料の原文です。
-4℃の目安
- 東京都水道局:「水道管は、気温が-4℃以下になると凍結しやすいと言われていますが、風が当たりやすいところや日の当たりにくいところでは、-4℃にならなくても凍結する恐れがあります。」
- 国土交通省:「最低気温が-4℃以下になるとき。」
- 札幌市水道局:「外気温がマイナス4℃以下になるとき。」
このほかにも、-4℃前後を注意の目安とする水道事業者の資料を確認しています。
-1℃〜-2℃の目安(風当たりの強い所・日陰など)
- 箕面市:「特に、外気温がマイナス4度以下(風当たりの強い所はマイナス1度からマイナス2度)になると、水道管の凍結が多く発生します。」
- 岡山市水道局:「気温がマイナス4度以下、または日陰や風当たりの強い所はマイナス1~2度以下が数日続くと、凍ったり破裂したりすることがあります。」
- 松江市上下水道局:「次のような水道管は、-1度から-2度程度でも凍結しやすいので、早めの防寒対策をお願いします。」(対象は「屋外で風当りの強い所」「家の北側で太陽の当たらない所」「保温材が劣化しむきだしになっている水道管」)
このページは、資料の「マイナス1度〜マイナス2度」のうち、早めに注意する側の-1℃を使っています。実際の凍結は配管の材質や埋設状況、その日の風速などにも左右されるため、目安として利用してください。