エアコンクリーニングの時期は「夏前」「夏の終わり」のどちらがいいのか、迷う声を見かけます。ここでは、冷房運転中にエアコンの内部で何が起きているかという仕組みから考えます。結論を先に書くと、洗ったあとに内部が濡れる期間の長さだけを基準にするなら、冷房を使い終えたあとです。ただしこれは判断材料のひとつで、費用や予約の取りやすさは別の話になります。
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クリーニング業者からは毎年のように勧められる一方、購入時の店員には「10年くらいは要らない」と言われた、という声を見かけることがあります。一見すると矛盾しているようですが、両者が指しているものが違うケースがあります。
エアコンの「掃除」には、大きく分けて2種類があります。ひとつはフィルターに付いたホコリの清掃で、これは自分でも行えますし、機種によっては自動お掃除機能が代わりに行っています。もうひとつは熱交換器やファンまで分解して洗う専門業者によるクリーニングで、フィルター清掃だけでは届かない範囲まで踏み込みます。「自動お掃除機能が自動でやっていること・やっていないこと」は別記事で詳しく整理しています。(「お掃除機能付き」が自動でやっているのは、多くの場合フィルター清掃だけ)
どちらの頻度が正しいかをこのページで判定することはできません。まず「どちらの掃除の話をしているか」を分けて考えると、食い違って見えた話が整理しやすくなります。
エアコンの室内機には、冷媒が通る金属のフィン部分(熱交換器)があります。冷房運転中はこの部分が空気中の水分が結露するほど冷えています。これは特別な不具合ではなく、部屋の湿気を取り除く除湿の仕組みそのものです。冷房運転時にドレンホースから水が出るのは、この結露水です。
カビが増えるには水分が必要なので、内部が濡れている時間が長いか短いかは条件として効いてきます。どのくらいの湿り具合でどれだけ増えるかはこのページでは扱いません。
洗ったあと「次に冷房を使い始めるまで」を比べると、時期によって長さが変わります。冷房を使い終えたあとに洗った場合、次の冷房シーズンが来るまでのあいだは結露しません(暖房運転は熱交換器を冷やす動作ではないため結露しません)。つまり洗った直後からしばらくは、内部が乾いた状態で過ぎていきます。
一方、夏が始まる前に洗った場合は、洗った直後からその夏の冷房で結露が繰り返されます。同じ「洗ってから次に冷房を使い始めるまで」で見ると、こちらはほぼ0か月です。これは「夏前に洗うと問題が起きる」という話ではなく、洗った直後に乾いた期間があるかどうかの違いです。
このページは、冷房運転で熱交換器が結露するという仕組みから、洗浄後に濡れる期間の長さが時期によって変わることを説明したものです。どの時期に洗浄すれば具体的にどれだけカビや汚れが減るか、洗浄の頻度がどれくらい必要か、特定の業者やクリーニング内容が適切かどうかは、このページでは分かりません。使用時間・在室状況・部屋の湿度・機種によっても事情は変わります。気になる場合は、依頼予定の業者に直接ご相談ください。